「陽(太史慈)…俺だけど。開けてくれないかな」
言いながら扉をノックすると、どうぞ…と小さな声とともに泣いた痕の残る瞳で、悄然とした――――中にも、ふと照れが混じってはにかんで見える陽が部屋に入れてくれた。
その表情に、直感的に『ああ大丈夫か』と少しほっとする。
私のお陰ですよ?と胸を張る頭の中の夕(魯粛)さんに軽く(あくまで軽く)感謝をしつつ、その代わりにやるべき事を思って苦笑いが漏れそうになってしまう。
「あの…済みません。あいつら…雪蓮にちょっとからかわれた位でいじけて…わざわざ来て頂いてしまって…」
「いや…雪蓮たちには、陽に対してもうちょっと歪んでない愛情表現をしてくれって少し叱っておいたから」
「…済みません」
「いや陽が恐縮する事無いよ」
言えないけど『ごめんなさいだぴょーん』とか言って正直余り効いてなさそうだったし。と言うか。
「…………」
上目遣いではにかみながら、しますよね?してくれるんですよね?ねえしましょう?っていう陽のものすごい桃色オーラに正直少し中てられてる。
「雪蓮達、陽が可愛過ぎて羨ましかったんだよ」
「あっ…」
肩を抱き寄せると自然に腕の中に収まり、喉元に彼女の頭が倒れこむとふわりと香る彼女の匂い。それを切欠に抱き寄せた手で腋の下から陽の豊かな下乳を揉み立てると、切なげに眉を下げて俯き、はぁっ、と悩ましい溜め息を漏らす。
「俺も陽にこの服を着せて、こういう事したいと思ってた」
「う・・・嬉しいですっ、はっ・・・ああっ」
ゆっくりと胸を愛撫する指の隙間を次第に狭めていくと、より強い刺激の予感にしがみつく手の力が強まるのを感じる。その頂の僅か手前で指を止めると、彼女がどうして、という表情でこちらを見上げる。それを見て、バニースーツから乳首をはみ出させて軽く摘む。
「はあぁんっ…!」
間を外されて与えられた強い刺激に喘ぎ、強めに摘まんでくりくりと擦りたてると陽は抑え切れない悦びの声を上げて絶頂に打ち震えた。
数度の痙攣のあとに脱力しそうになる彼女を抱き支え、そのまま欲望に任せてお尻を握るようにこね回すと陽は眼を閉じたまま手に臀部を押し付けてゆらゆらと蠢き、手の動きに合わせて時折甘く呻く。
「お尻…は、恥ずかしいですっ…」
「こうされて、気持ちいいのが?」
胸に顔を押し付けたまま消え入るように呟いた彼女が小さく頷くのが可愛らしくて、強引に頤を持ち上げて唇を奪うと、蕩けた瞳で夢中で舌を絡めてくる。
「陽が感じてくれて、俺は嬉しい」
「あ………は、はい…」
唇を離して耳元で囁く。安心したように少し嬉しそうに応える彼女を抱きかかえ、ベッドにうつ伏せに降ろして背後から抱きしめる。
「セクシーな陽の身体に、すごくよく似合ってる」
「あ、有難う御座いますっ、…っはあっ…」
耳たぶを軽く噛みながら、豊かな胸を両手で揉みしだくと悩ましげに四つん這いの身体をくねらせ、無意識なのかセクシーなお尻を俺の下腹に押し付けてくる。正直俺ももう余裕が無い。服を脱ぎ捨て、彼女の愛液でぐしょぐしょになってしまっているクロッチの部分に押し付けると陽は小さく喘ぎ声を上げ、ますますバニースーツ越しに彼女自身を擦りつけて息を荒げていく。
「陽…欲しい?」
両方の乳首を愛撫しながら、耳元で問うと強く二回頷いた。
「じゃあ、自分で挿れてごらん」
言いながら俺自身に彼女の手を添えさせて、バニースーツの股の部分をずらして彼女自身での挿入を促す。
「ああ、一刀様の…熱いですっ…」
陽の柔らかな指が俺自身を優しく撫で、思わずびくんと跳ねてしまう。彼女の空いている方の手で彼女自身を割り広げさせるように添えると、くちゅっと音がして愛液が溢れ出た。
「ああっ、私こ、こんなにっ…は、恥ずかしっ…」
びしょびしょに濡れた陰部を恥じるように顔を伏せながらも、結合を求めて突き出される陽のお尻を掴み、一気に彼女の熱い泥濘に突き立てた。
「ああああっ…!あ…あぁっ…、一刀様のがっ、いっぱいぃ…」
入れただけでぶるぶると震えて上体を倒してしまう彼女に覆いかぶさる。
「…イッた?」
俺自身を銜え込んだまま今も痙攣する陽の内襞が何よりも雄弁に証明していたけれど、布団に顔を埋めたままの彼女の頷きがどうしても見たかった。
「もっと…していい?」
「は、はいっ…いっぱい、いっぱいして下さいっ」
「…陽が可愛過ぎて、壊しちゃうかも」
「壊してっ、壊していいですからっ一刀様のっ、いっぱい出して下さい!あっ、あっ、あああっ!!」
絶頂の余韻も抜けないままの彼女の胎内を激しく責め立て、ひたすら快楽を与え続ける。指の痕がつくほどに柔らかな乳房を握り締め、指先で硬くしこった乳首を揉みつぶすと淫らな悲鳴を上げ、膣奥からさらにとぷとぷと欲情の証を溢れさせる陽が堪らなく愛しい。
「陽、もういくよっ」
「来てっ、奥にっ、いっぱい来て下さいっ」
俺も荒い息で告げると、快感でろくに動かない腰を懸命に振り立てて射精をこいねがう陽のいじらしさに感極まり、急速に高まってしまう。
「っ、陽っ…!」
「あっ!あっ!あああああああぁぁっ……!!…凄いぃ…一刀様のっ、…あぁ…いっぱい…」
彼女の腰を限界まで引き寄せ、奥深くにどくん、どくんと何度も放出する。一滴さえも余すことを許さないかのように、彼女の蜜壷もひくひくとうねりを繰り返す。
一瞬のような永遠のような甘美な吐出と息を収め、力を失いつつある俺自身を彼女の中から引き抜こうとすると、絶頂に酔いしれていた彼女が小さな声を上げた。
「いやあ…出て行かないで、一刀様ぁ…ずっと、中にいて…?」
抜かないまま器用に身体をこちらに向けると長い両手両足でしがみつき、正常位のような格好になる。
「ね、抜かないで一刀様ぁ…直ぐ元気にしますから、私の中から出て行かないで…私の中で、いっぱい出して?お願い…」
女性が下の不自由な体勢のまま、力の入らない腰を懸命に揺すって涙目で懇願してくる陽がどうしようもなく可愛らしくて。
彼女の動きに合わせて柔らかくなってしまったはずのものでゆっくりと熱い潤いの中を行き来していると、嬉しそうに涙を一筋零して瞳を閉じながら、早くも小さな喘ぎ声を上げ始めた彼女の姿に急速に力を取り戻していくのを感じた。