「そんな事できくちゃんが帰ってくるのか?」
「間違いないでござる」
「まあ一晩くらいならいいけどな。ところでこの布団、女の着物みてーだな」
「昔は皆服を被って寝たでござるよ。ところで言った通り、ヤりたい事は全部昼間のうちに済ませておくでござる。あと、帰ってきたときの台詞も言ったとおりでござるよ?」
「しょうがねえな、分かった分かった」
「チッ・・・やっぱりあんたは撒けないか。いいからほっといてくれよ」
「たまたまでござるよ。ところできく殿がいなくなってからでござるが、ランスはここのところきく殿の部屋で打掛をかぶって寝てるでござる」
「・・・ホ、ホントかよ」
「ホントでござる。ランスは自分では言わないけれど、寂しがってござるよ」
「んなことが、あるわけ・・・」
「夜中に天井から覗いて見ればはっきりするでござるよ」
「そ、そうか・・・」
「・・・ぉぃ・・・・・・おい、ランス」
「・・・ん。んあ?」
「・・・あ、朝飯だっ(赤)」
「おお帰ってきてたのか。・・・えっと、きくちゃん。寂しかったぜ」
「な、なぁっ・・・!ば、馬鹿言ってないで、さっさと食えよっ」
「おおそういえば、てるさんが『悪かった、謝るので仲直りしたい』と言ってたぞ」
「ん・・・そっか。わかった」
「がははははは!」
「え!?ふ、二人っきりじゃ・・・お、おい仲直りってこういうことかよ!」
「なんだ、きく。今更だろう」
「お帰りなさい、きくおねーたま♪」
「がはは、みんなで仲直りだ!」
「い、いやあ、ああっ、はぁん・・・!あああああっ!」
「がははははは!!」
(こんどこそ完)