fate index
- 2010/09/26
- 00:18
fate関係はこちらです。上から下の順にお読み下さい。愛染彼女index綾色残心index薄暮迷宮index交錯視線index彼女の疑問(1)index彼女の疑問(2)index恋愛考察indexmelt index(氷室END)昼食遊戯index眩夜蜜月index正鵠の果てindex(美綴END)美綴さんの不機嫌な昼食...
美綴さんの不機嫌な昼食
- 2010/09/26
- 00:15
武道系の部活は昼錬が無いので昼休みの武道場は静かだ。右手の竹刀で自身の肩をとんとんと軽く叩きながら、眉間をもみほぐす。額にこういうものを作るのは不美人のすることだと常々思っていたが、残念ながら今の私はいい感じに不美人だ。 ついでに言うと昼飯を食べてないのも不機嫌に拍車をかけている。 それもこれも、足元で正座をしてこちらを窺っている馬鹿彼氏のせいだと思うんだ私は。 深めに息を吸って、はぁぁぁと力無く吐...
正鵠の果て5 another
- 2009/07/19
- 22:33
足取りは、鉛のように重かった。それなのに、いつの間に自分がここまで――――家の近くまで歩いてきたのか全く覚えていない。さっきの倉庫での二人のやり取りが頭から離れない。改めて自分に問う。セイバーにではなく。――――いや。間違ってない。これが、俺の悔いない道。誰かのために。誰かのためにあり続ける。それがあの焼け野原で切嗣に助けてもらった、あの朝焼けの別れを過ぎた俺の生きていく道のはず。―――――それならば、おのず...
正鵠の果てindex
- 2009/07/17
- 23:18
蜜編終章。氷室の問いと、ふたり。正鵠の果て1正鵠の果て2正鵠の果て3正鵠の果て4正鵠の果て5正鵠の果て6(完結)正鵠の果て5 another(完結)...
正鵠の果て6(完結)
- 2009/07/17
- 23:12
結構早めに出てきたのに、それよりも早く誰かが来ていることに気がついたのは道場の玄関の鍵が空回りしたからだった。下駄箱には大きめの男の靴。「・・・・・・・・・・・・ぁ」もう自発的にここに来る事は無い。修繕依頼でもない限り。だから確率はすごく低い、そんな事は分かっているのに直感があいつだ、と叫んだ。荷物もおかずに射場へ向かう。引き戸を開けると。今まさに射を終えたばかりらしき赤毛の長身が弓を片手に、こちらを振り返っ...